花粉症の基礎知識とセルフケアのポイント🌲

今年もスギ花粉が本格的に飛散する季節がやってまいりました。
現在の草加市周囲もスギ花粉が多く飛散しています。

「うちの子もしかして花粉症かな?」「去年より症状がひどい気がする…」とお悩みのお父さん、お母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

お子さんの花粉症は、大人と症状が少し異なることもあります。
夜間の咳、睡眠不足、いびき、微熱など、一見花粉症と結びつきにくい症状で現れることもありますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

前回、“花粉症治療のお知らせ”のご案内しましたが、今回は【花粉症の基礎知識とセルフケアのポイント】をまとめました。お子さんはもちろん、ご家族皆様でぜひお役立てください。

   

花粉症

🌲 有病率

🌲 症状

🌲 診断

🌲 治療

 

   

  有病率

 

🟠子どもでは、幼少時は少なく、大きくなるにつれて有病率(症状の出る人の割合)が増えます。

🟠 また、花粉症の患者さん自体が、年々増加傾向にあるといわれています。

🟠 日本全体ではスギ花粉症の症状がある方は 38.8% です。

🟠 日本全体で子どもでは、0~4歳で 3.8% 、5~9歳で 30.1% 、10~19歳で 49.5% の方がスギ花粉症といわれています。

📝 2024年度版(改定第10版) 鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症- より

  症状

 

🟠 くしゃみ、鼻水、はなづまりが典型的な症状です。

🟠 小さなお子さんでは、鼻をすする、鼻づまりがある、目や鼻をかゆがったりするなどのうち、いずれかの症状だけのことがあります。

🟠 時に、肌荒れ、耳のかゆみ、頭痛、だるさ、微熱、咳なども起こることがあります。

🟠 花粉症が中耳炎や副鼻腔炎の引き金になったり、それらの治りを悪くすることがありますので、注意が必要です。

花粉症の症状のイラスト

  診断

 

🟠 まずは、鼻水がアレルギーの症状なのか、風邪などその他原因の異なる症状なのかを鑑別します。

🟠 診察の時に、症状について、次のような点をお聞きします。

🌲 花粉症の症状の問診

✅ 鼻水は透明ですか? それとも黄色や緑色ですか?

✅ 鼻水は水のような感じですか? それとも粘っこいですか?

✅ 鼻づまりはありますか?

✅ 鼻や目や耳やのどのかゆみはありますか?

✅ その他気になる症状はありますか?

🟠 症状と診察の結果、強くアレルギーの症状を疑ったら、花粉症の治療を行います。

🟠 なお、アレルギー症状を引き起こす原因をアレルゲンと呼びます。このアレルゲンを特定するために、ご家族と相談の上、血液検査(スギなどの血清特異的IgE検査)を行うことがあります。

 

  治療

 

🟠 花粉症の治療目標は、『症状がなくなる、または症状があっても軽くて、日常生活に支障のない程度であること』です。

🟠 花粉症の治療方法は、以下の3つがあります。

1.日常の花粉対策

2.薬による治療(飲み薬/点鼻薬/点眼薬)

3.その他の治療(舌下免疫療法/手術療法)

また、最近は“早期治療”が重要といわれています。

★ 早期治療について

🟠 毎年同じ時期に花粉症が出る方は、「症状が悪化する前」つまり「花粉が本格的に飛び始める前」から治療を始めると、より効果的に症状を抑えられます。

🟠 すでに花粉が飛び始めている場合でも、少しでも症状が軽いうちに治療を開始することで、症状をコントロールしやすくなります。

花粉症の早期治療(症状が軽いうちから治療を開始する)のイメージ

★ メリット

🟠症状の出始めを遅らせたり、長引くのを防ぐ効果があります。

🟠 花粉が最も多く飛ぶ時期(ピーク時)の症状を軽くできます。

🟠 点鼻薬や点眼薬など、追加の薬を使う回数が少なくなることがあります。

 
1.日常の花粉対策

🟠 スギ花粉がたくさん飛散する時間は、地域やその日の気象条件、季節によっても変わります。

🟠 一般的には昼前後と日没後に多くなるといわれています。なので、花粉シーズンは出かけるなら午前中がよいでしょう。

🟠 また、花粉が飛散する要注意条件が整っている日は、より注意が必要です。

🟠 花粉の多い日は、
1)最高気温が高めの日
2)雨の日の翌日で天気が良い日
3)晴れていて風が強く乾燥した日
・・・です。

花粉が多い日

🌲 日常で気を付けること

🟠 花粉情報に注意しましょう。

🟠 飛散の多い時は外出を控えたり、外出時にマスクやメガネを使いましょう。

🟠 飛散の多い時は、窓や戸を閉めましょう。換気するときは小さく窓を開け、短時間だけにしましょう。

🟠 飛散の多い時は、布団や洗濯物の外干しは避けましょう。

🟠 帰宅時は衣服や髪をよく払ってから入室しましょう。

🟠 帰宅後すぐに洗顔、うがいをして、鼻をかみましょう。

🟠 部屋の中をこまめに掃除しましょう。特に窓際を念入りに掃除しましょう。

 

2.薬による治療

💊 飲み薬 

◆ 抗ヒスタミン薬

🔵 くしゃみや鼻水の改善にとても効果があります。

🔵 様々な種類があり、薬剤の形も様々です。普通の錠剤、口の中で溶ける錠剤、ドライシロップ(粉薬)、シロップなどがあります。

🔵 さらに、1日1回内服のもの、2回のものなどなど使い分けは様々です。

🔵 お子さまの年齢、症状や、日常生活に適した薬剤を、ご家族と相談しながら処方します。

◆ 抗ロイコトリエン薬
/◆ 抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬

🔵 鼻づまりにとても効果があります。飲み始めて1-2週間後に効果が出てくるので継続することが大切です。

◆ その他の飲み薬

🔵 ケミカルメディエーター遊離抑制薬、Th2サイトカイン阻害薬などがあります。

 

👃 点鼻薬 

◆ 鼻噴霧用ステロイド薬

🔵 くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状にとても効果があります。

🔵 ステロイドですが、内服薬に比べて副作用も少なく、長期間の使用ができます。

◆ 点鼻用血管収縮薬

🔵 特に鼻づまりがひどいときに使うこともあります。

🔵 ただし、長期間使用すると逆に鼻づまりが悪化するため注意が必要です。

 

👀 点眼薬 

🔵 点眼用抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエーター遊離阻害薬などがあります。

🔵 重症ではステロイド点眼を使用することがあります。

 

3.その他の治療  

👄 舌下免疫療法:アレルゲン免疫療法

🔵 からだをアレルゲン★)に慣らして、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。

★)アレルゲンとは、アレルギー反応を引き起こす原因物質のことです。

🔵 スギ花粉が飛んでいる時期はからだが敏感になっているので、治療を新たに開始することはできません。

🔵 スギ花粉があまり飛んでいない時期(6~12月上旬)に治療を開始します。

 

舌下療法

🏥 手術療法

🔵 根本的な治療にはなりませんが、鼻炎に関する諸症状を強く抑制することができます。

🔵 重症のアレルギー性鼻炎の方や、鼻腔の形態異常を伴う方に行うことがあります。

~画像提供・参照~:医療法人社団千歳会 キッズクリニック鴨居ホームページ