1歳~6歳までの予防接種(病気とワクチンについて)

1歳を過ぎて接種スケジュールが一段落し、少しホッとされている頃ではないでしょうか。

しかし小学校入学までの期間は、赤ちゃん期に得た免疫をより確かなものにし、集団生活に備えて抵抗力を高める「仕上げ」の大切な時期です。

特に、1歳児の追加接種や年長さんでのワクチンは、以前につけた免疫をさらに強固にし、これから始まる社会生活を健康に支えるための大切なステップとなります。

このページでは、就学前までに必要なワクチンと最適な時期を整理しました。卒園や入学を健やかに迎えるために、今一度母子手帳を開き、接種漏れがないか一緒に確認していきましょう。

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  ♦ 1歳~投与開始されるワクチン

・ MR(麻しん・風しん混合)ワクチン

・ 水痘ワクチン

・ おたふくかぜワクチン

♠ 1歳~追加されるワクチン

・ 肺炎球菌ワクチン(追加:4回目)
        ※標準的な生後2か月開始の場合

・ 5種混合ワクチン(追加:4回目)

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 ♦ 3歳~投与開始されるワクチン

・ 日本脳炎ワクチン

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   ♦ 5、6歳~投与開始されるワクチン

・ 3種混合ワクチン

・ 不活化ポリオワクチン

 ♠ 5、6歳~追加されるワクチン

・ MRワクチン(2回目)

・ おたふくかぜワクチン(2回目)

です。

そして、以下が“推奨スケジュール”です。当院のinstagramからも確認できます。

では、予防する病気とワクチンについて説明します。


①  MR(麻しん・風しん混合)ワクチン【定期】

◆ 防ぐ病気:麻しん(はしか)、風しん

1.麻しん(はしか)

◎症状と危険性

        • 高熱、咳、鼻汁とともに全身に発疹が広がるのが特徴です。
        • 感染力が非常に強く、「肺炎」や「脳炎」など命に関わる合併症を引き起こすことがあります。

2.風しん

◎症状と危険性

        • 発熱、発疹、耳の後ろや首のリンパ節の腫れが主な症状です。
        • 子どもは比較的軽いことが多いですが、「脳炎」など重い合併症を起こすことがあります。また大人の方が重症化することがあります。
        • 妊娠初期の女性が感染した場合、ウイルスが赤ちゃんに感染し、心臓病や難聴、白内障などの障害を持って生まれる「先天性風しん症候群」を引き起こします。

  ◎接種スケジュール全2回
      ( 1歳 小学校入学前の1年間

注意!:接種時期を過ぎると任意接種(自費)になります。

※ ただし、MRワクチン未接種の方で
令和4年度生まれR4.4.2-R5.4.1):1回目対象
平成30年度生まれ(H30.4.2-H31.4.1):2回目対象
⇒ ともに、令和9年(2027年)3月31日まで 公費で接種可能です。
( 接種前は、事前に保健センターやクリニックに確認してください )

 参考:「麻疹・風疹」~知っておきたいわくちん情報(日本小児科学会)


② 水痘(みずぼうそう)ワクチン【定期】

 ◎症状と危険性

        • 水痘は、全身のかゆい水ぶくれが特徴。かき壊して皮膚が細菌感染したり、まれに「脳炎」などを合併したりします。また大人の方が重症化することがあります。
        • 一度かかると、ウイルスは体内の神経に一生潜伏し、将来、加齢やストレスで免疫が落ちた時に 「帯状疱疹」として再発し、激しい痛みを引き起こします。

     ◎接種スケジュール全2回
        ( 1歳 と 1回目から3カ月以上あける

    注意!:3歳以上は任意接種(自費)になります。

    参考:「水痘ワクチン」~知っておきたいわくちん情報(日本小児科学会)


    ③ おたふくかぜワクチン【任意(自費)】

     ◎症状と危険性

        • 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は耳の下の腫れと痛みが特徴。合併症が多く、特に深刻なのが、「ムンプス難聴」です。現代の医学でも治療が難しいとされるため、まずは「かからないこと」が何よりの守りになります。
        • その他、高熱や激しい頭痛を伴う「無菌性髄膜炎」や、思春期以降の感染では「精巣炎・卵巣炎」を引き起こします。

 ◎接種スケジュール全2回
1歳以上 小学校入学前の1年間

参考:「おたふくかぜワクチン」~知っておきたいわくちん情報(日本小児科学会)


④  日本脳炎ワクチン【定期】

 ◎症状と危険性

        • 日本脳炎ウイルスは感染しても、ほとんどは発症しません。
        • ただし、感染し「脳炎」を発症した場合、命に関わることがあり、後遺症として「麻痺」や「発達の遅れ」などが残ります。
        • 日本脳炎の流行地域に渡航・滞在する場合(東南アジア、南アジアなど)最近日本脳炎患者がでた地域ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域に住んでいる場合は、生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することが推奨されます。

     ◎接種スケジュール全4回
    (第1期初回:1,2回目、第1期追加:3回目、第2期:4回目)

    注意!:1-3回目は 7.5歳まで。それ以降は任意接種(自費)になります。

    参考:「日本脳炎ワクチン」~知っておきたいわくちん情報(日本小児科学会)


    ⑤ 3種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチン【任意(自費)】

    防ぐ病気:ジフテリア・百日咳・破傷風  ⇒ 病気については5種混合ワクチン参照

     ◎接種スケジュール全1回
                                  (5,6歳:小学校入学前が推奨)
     ※ 小学校入学前は、百日咳の抗体価がさがるため接種が推奨される。

    注意!:5種混合ワクチンへの切り替えはできません


    ⑥ 不活化ポリオワクチン【任意(自費)】  

    ♦防ぐ病気:ポリオ            ⇒ 病気については5種混合ワクチン参照

     ◎接種スケジュール全1回
                             (5,6歳 小学校入学前が推奨)
       ※ 小学校入学前は、ポリオの抗体価がさがるため接種が推奨される。